●両耳装用による聴取りは、片耳の場合よりも騒音下での聞き取りを容易にします。
このため、パーティ会場や駅のホームなどでも会話が聞き取りやすくなります。
●同じ音でも、片耳で聞くより両耳の耳で聞く方が大きく聞こえます。
このため、両耳装用ではそれぞれの補聴器のボリュームを下げる事が可能となり、ハウリング（ピ〜ピ〜音）の発生が少なくなります。

重要
※片耳ではＣＩＣタイプなど小さなサイズの補聴器のご使用が不可能なお客様でも、両耳ならお使いいただけるケースもあります。
※最初から片耳しか使用していないお客様が、急に両耳装用をすると頭が痛くなって使用していられ 　ない方もおります。
※左右の聴力の差があるお客様。
※耳の病気により両耳装用ができない。
※ 利き手側しか補聴器を操作できない。

●音の方向感覚がつかみやすくなります。たとえば後方から接近した車をよけるなど、さまざまな危険から身を守ることができます。
●ステレオで音楽を聞くように、立体感のある豊かな音質を再現することができます。

そもそも私たち人間は、右脳と左脳で音を聞いており、左脳では言葉の理解、右脳では音楽など感性的な部分を理解します。例えば片目をつぶると遠近感、立体感がつかみづらくなるように耳の場合も同様で、一方の耳を塞げば音量は下がり、当然ことばも聞きとりにくくなります。騒がしい場所で片耳を塞いで会話をし、その後、手を放してみてください。違いは明白です。両耳で聞く事により、周囲の騒音から話し相手の言葉だけを抽出したり、遠近感や方向を感じ取るなど、それぞれに「理解しながら聞く」、「細かなニュアンスを感じ取る」ことを私たちは両耳を使って行っております。これが聞こえのメカニズムなのです。